大切なことほど、いざ伝えようとするとひどく平凡でありきたりな言葉、どこかで聞いたことのあるひと言になってしまってもどかしいものです。
「自分らしく」なんて、もう世の中に溢れかえっていて真顔で口にするのもちょっと恥ずかしいくらいの言葉だけれど、
もし本当に納得のいく人生を生きようと思うなら、やはりどうしたってこの言葉からは逃れられません。
わたしたちが「何となく窮屈」「何となく生きづらい」ときって、本来の自分らしさを抑えて、自分を周囲の何か―常識、人の目、「こうあるべき」観など―に一生懸命あてこめようとしているときです。
本来の自分は○のかたちをしているのに、△の型に自分をむぎゅむぎゅ入れこもうとしていたり、
もしくは本来は△のかたちなのに、□の型には足りない!と焦ってみたり。
そして、それをすべて無自覚にやっているので、本人は何をどう変えればいいかもわからない。
「自分らしさ」とは、自分がいったいどんなかたちをしているのかを自覚することです。
自分のかたちを知ったうえで「やっぱり△に入ってみよう」と思うのか「○に近づくこう」と努力するのか、それはもうそのひとの自由であり趣味嗜好ですが、
わたしたちはそもそも自分がどんなかたちをしているのか、知らないことが多すぎる。
(多すぎるよー!)
あなたはいったい、どれくらい自分のことを知っていますか?
その自分らしさは本当に自分のもの?
それとも誰かから貰って何となく「これがわたしだ」と思ってきたもの?
このコラムカテゴリーでは、わたしたちがもっと楽しくのびのびと生きるために必要な「自分らしさ」をあぶりだしていく方法についてとりあげていきます。