「あぁ、みかちゃんがフランスに行くってこと、すっごくよろこんでるみたい」
「おぉ、ほんとですか?」
「うん、にこにこしてるよ。すごくよろこんでる。なんか言ってるな…えっと、プロヴァンス。なんとかかんとかプロヴァンス」
「え、プロヴァンス?南仏の?」
「うん、あと、なんだろう、ほかにも何か言ってるんだけど日本語じゃないから…」
「はぁ…」
「のっ…のっとー?うーん…のっとーだむ?めっちゃ発音いいから聞き取れない・・・のっとー…….のっとーだーむ?…ノストラダムス?」
「ノストラダムス??」
「うん、しきりに言ってるんだよ。ちょっと待って、Googleで調べてみようか…あ、プロヴァンス地方にノストラダムスの生まれた場所と晩年過ごした場所があるみたい」
「へー!」
「サン・レミ・ド・プロヴァンスと、サロン・ド・プロヴァンスだって」
「そうですか…えー、ノストラダムス?なんだろう…でもまぁ、南仏にはどうせ行くつもりだったしどちらかの街に寄ってみようかな」
「うん、行ってみたらいいよ。こういうことは、行けばわかるから」
「ですかね〜」
「それにしても、あのノストラダムスがフランス人って知らなかったね」
「たしかに」
〜出発前にある方に会ったときのこと。彼はいわゆる「見える」方です。
〜こういう話自体、「胡散臭い」と嫌われる方もいらっしゃると思いますが、わたしは「そうだったらおもしろいな」「こうだったらいいな」と思える範囲で前世や守護神や不思議な話が好きですし、信頼できる友人知人が紹介してくれた方にはみてもらうこともあります。このときは「わたしを護ってくれている」ひとがわたしに何を伝えようとしているか、そんな話をしていました。
―チホコさんを前に、いま気づく。
ノストラダムスじゃないよ、ノートルダムだよ!